AV出演の被害防止・救済法案が施行されました。

この法律でアダルトビデオに出た人が罰を受けることはありません。

アダルトビデオに出る約束（契約）を無かったことにするのを、
アダルトビデオを作っている人が嘘をついたりおどしたりして邪魔した場合には、
アダルトビデオを作っている人が罰を受けます。
嘘をついて出演させたり、強制的に行為をさせたりした場合にも、
その他の法律でアダルトビデオを作っている人が罰を受けます。

アダルトビデオが販売されたり、インターネット等で公開されたりしてから1年間は、アダルトビデオに出演する契約を無かったことにすることができます^注2）。
契約を無かったことにすれば、アダルトビデオの販売やインターネットでの公開を止めることができます。

アダルトビデオを作っている人が、あなたとの約束（契約）を守らずに公開した場合にも、販売やインターネットでの公開を止めることができます。

撮影（出演）してから４か月は、アダルトビデオを売ったりインターネットで公開したりすることが禁じられます。

あなた（出演者）には公表前にアダルトビデオの内容を確認する権利があります。
アダルトビデオの確認の機会を与えられなかった場合には、ただちに契約を無かったことにすることができます。

出演契約から最短でも5年間^注3）は、契約を無かったことにできます。
契約を無かったことにすれば、アダルトビデオの販売やインターネットでの公開を止めることができます。

あなた（出演者）が出演契約書または説明書を受け取ってから1か月間は撮影を始めることが禁じられます。
1か月を経過する前に撮影を始めようとする場合には、直ちに契約を無かったことにすることができます。

あなた（出演者）は出演契約で約束した行為であっても、撮影時にすべて拒絶することができます。
拒絶することでアダルトビデオを作っている人に損害が生じても、賠償する必要はありません。

あなたが出演を拒んだ場合の損害賠償や違約金が契約で決められていたとしても、その契約は無効です。

撮影された映像が知らないうちに出回り、いつまでも消すことができない
という被害が報告されています。

家族、友人、学校や職場の人などに自分がアダルトビデオに出たことを知られたり、
知られないかとおびえたりするという被害が報告されています。

アダルトビデオに出たことを知られて、家族や友人、職場の人とうまくいかなくなる
という被害が報告されています。

未成年のときに結んだ契約は、成年になってからも無かったことにできる場合があります。
親などの同意を得ずに契約した場合には、成年になってから5年間は無かったことにできます^注5）。

だまされたり、脅されたりして出演契約をした場合は、年齢によらず契約を取り消すことができます^注4）。
取り消すことができる期間は最短で5年間、最長で20年間となります。